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主人公の写真家・竜次を演じるのは、数々の映像作品や舞台等で活躍を続け、近年ますます大人の魅力が光る今井翼。ジャズシンガーとして、そして1人の女性として成長していく小春を演じるのは、歌手としても活躍するすみれ。秘めた想いを歌にのせ、感情豊かに歌いあげる歌唱シーンは、まるでジャズクラブにいるように観る者を魅了する。監督・脚本を務めたのは作詞作曲家、シンガーもこなすマルチクリエーターの堂野アキノリ。
まばゆいほどに美しい始まりの瞬間。そして、消えてしまう前に、再び美しく放たれる最後の光。消え去る一瞬を捉えた写真のように、ずっと変わらずにいられたなら。そんな想いを抱えながらも、誰もが経験する“始まりと終わり”。北海道・札幌を舞台に、写真の最初の一枚と最後の一枚をテーマに綴られる大人のラブストーリーが誕生した。

専門学校の写真の講義で出会った写真家の竜次とジャズシンガーを目指す小春。「歌っている姿を撮ってほしい」と頼まれた竜次は、ジャズクラブに小春のライブを見に行き、その姿に魅了される。東京で妻子と暮らす竜次だが、毎年、札幌のギャラリーで小春を撮った写真の個展を開くようになる。年に1度だけ、少しずつ変わっていく小春の姿をカメラに収め続けてきた竜次。だが、個展の開催9回目を迎えた春、突然ギャラリーの閉店が告げられ、2人の関係に終わりが近づく…。

  • 主演・北村竜次役 –

    今井 翼

    ● PROFILE

    1981年10月17日生まれ、神奈川県出身。
    1995年より芸能活動を始め、歌手、俳優、タレントとして多彩に活躍。近作では、TVドラマ「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(16/ NHK総合)、「屋根裏の恋人」(17/フジテレビ系)、大河ドラマ『麒麟がくる』(20/NHK)、TVドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(20/日本テレビ系)、映画『彼女が好きなものは』(21)などに出演し、ミュージカル「ゴヤ-GOYA-」(21)では主演を務める。また『TELL ME ~hideと見た景色~』(22)で映画初主演を果たした。

    ● COMMENT

    堂野監督の描くお話は、それぞれの登場人物が抱える悩みや喜び、そして互いに影響し合いながら変化していく様子が、まるで針の穴に糸を通すように、繊細に描かれていました。
    シンプルなようで複雑なストーリーを、多様な感性を持つ方々に観ていただき、様々な幸せの形を感じ取っていただければいいなと思います。
  • ヒロイン・小春役 –

    すみれ

    ● PROFILE

    1990年7月15日生まれ、東京都出身、ハワイ育ち。
    2006年にモデルとしてデビューし、その後、女優、歌手、タレントとして幅広く活躍する。『手をつないでかえろうよ シャングリラの向こうで』(16)でスクリーンデビューし、2017年には『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』でハリウッド映画デビューを果たす。その他の出演作に、アメリカABC放送のテレビドラマ「インヒューマンズ」や日豪合作映画『ブライトン・ミラクル』(19)、2025年9月19日 公開 映画『ルール・オブ・リビング』に出演。

    ● COMMENT

    歌うたびに心を解放し、歩んだ9年。小春としてステージに立つたび、自分自身も少しずつ変わっていきました。ジャズクラブの空気、また歌い終えたあとの余韻が、私の心に深く染み込みました。歓びと切なさ、恋する胸の痛み、小春の声にそれらすべてを込め、丁寧に歌い綴りました。始まりがあり、終わりがあり、その間の光は一瞬だからこそ美しい。歌と映像で描かれる“始まりと終わり”を、どうか皆さま自身の心で感じ、作品の余韻を心に残していただけたら幸いです。

  • 監督・脚本 –

    堂野アキノリ

    ● PROFILE

    名古屋市出身の作詞作曲家、シンガー、映画監督、脚本家をこなすマルチクリエーター。
    Los Angeles City Collegeの映画製作学部を卒業。
    平原綾香、青柳翔(劇団EXILE)、クリスハート、夏川りみ、Ms.OOJA等多くの実力派アーティストに楽曲を提供。
    現在、福祉事業を初めとした様々な事業を経営する傍ら、YouTube登録者数13万人を超えるTOKYO RABBIT RECORDSでは、本仮屋ユイカ、すみれ等多くのアーティストをプロデュースしている。
    『KATACHI』(22)で監督デビューを果たし、監督2作目『右へいってしまった人』(23)を経て、本作が3作目となる。

    ● COMMENT

    人により恋愛に“善”を求める人もいれば、“美”を求める人もいます。少し世の中の作品は現在、“善”に偏っている気がしていました。今井翼氏の演じる竜次は誰にでも容認される人物ではないと思います。ただ、彼なりに“善”を守り“美”を貫いた。今井氏の持つ独特な色気がなければ竜次は表現できませんでした。また、すみれ氏の純粋さ、その歌唱力がなければこの作品は完成できませんでした。